麦ご飯 牛乳 スズキのみそマヨネーズ焼き 切り干し大根とかんぴょうのきんぴら 豆腐とわかめのみそ汁
スズキは夏の魚の代表で、鯛と並ぶ良質の白身高級魚です。「こっぱ」「せいご」「はね」「すずき」と成長に従って呼び名が変わる出世魚です。瀬戸内産のスズキを使い、みそマヨネーズをかけて焼いた焼き物にしました。副菜は、乾物(切り干し大根とかんぴょう)を使った「きんぴら」です。乾物は、旬の食材をたっぷりと収穫して保存、きちんと使い切る昔ながらの知恵のひとつです。天日乾燥することで、旨味や香り、栄養が増します。「生大根」と同じ重さの「切り干し大根」と比較すると、エネルギーは約15倍、食物繊維は約16倍、カルシウムはなんと約23倍にもなったというデータがあります。その他のビタミンやミネラルもぐんと増し、「生大根」はより栄養価の高い食品「切り干し大根」に生まれ変わるのです。天日乾燥するだけで、目に見えて嵩は減るのに、見えないところで栄養がぐんと増えるとは、おもしろい現象ですね。はかりに乗せると軽くなっているのに、太陽の力を味方に付け、パワーアップする「乾物」。日々の食生活の中にうまく取り入れて、健康づくりに役立てたいものです。