ねこめし 牛乳 肉じゃが風和え物 モロヘイヤのスープ あまなつゼリー


今日は備前市吉永町神根地区に伝わる郷土料理「ねこめし」です。昔、薪で炊いたご飯は「おひつ」と呼ばれる木製の容器に移し入れていました。お櫃のご飯が冷めないように、
藁で編んだ籠の中にお櫃を入れてご飯を保温していました。この藁で編んだ籠のことを神根地区では「ねこ」と呼んでいました。「ねこに入ったご飯」「ねこのご飯」「ねこのめし」「ねこめし」として伝わってきているようです。鯖とその季節に収穫できる野菜やきのこなどを使って作る混ぜご飯ですが、家庭によって酢飯で作るなど、「ねこめし」の決まったレシピはありません。各家庭に昔から受け継がれた家庭の味としての「ねこめし」がたくさんありました。でも、今ではだんだん作られなくなっていて、神根地区の人たちでさえ「ねこめし」を知らない世代が多くなりました。昔から受け継いだ郷土料理を将来に残していこうということで、学校給食でも取り上げ、子どもたちに伝えていきたいと思いました。給食のねこめしは、鯖の代わりに鯵を使い、季節の野菜やきのこ、ひじきを使ったオリジナルの混ぜご飯です。